ディスプレイとは?

ディスプレイは空間を媒体としたコミュニケーション手段の一つです。 情報伝達、販売促進、教育啓蒙等を目的に、伝えたい内容を一定の期間・特定の空間を通じて、参加した人々に直接・有効的に伝達する手段です。情報伝達メディアの切り口から言えば、送り手と受け手が互いに展示空間の中で出会い、直接的なインタラクティブ(双方向)コミュニケーションを前提にしていることが、他のメディアにはない特徴と言えます。また、空間を通して興味を喚起し、話題性・集客性・快適性などを伴いながら、購買の動機づけ・送り手のメッセージなどを伝達する機能を果たします。

ディスプレイdisplayの語源をたどると、ラテン語のdis-plicareに行きつくと言われています。 「折りたたんだものをひらく」意味ですが、そこから表に出す、あらわに見せる、並べる、広げるの意味になり、「人目をひくように形や配置を考えた上で公衆に見せること」つまり陳列、展覧、展示へと意味が拡大してきたと考えられます。

ディスプレイ業について

ディスプレイ業は、総合的な情報サービスの一環として、快適な空間・環境を創造する総合ビジネスです。単にモノの陳列や展示の造作物をつくるにとどまらず、人と人とが交流する空間づくり、コミュニケーション活動の全般にわたってその機能を発揮します。各種展示施設、商業施設、文化施設、イベントなど、対象とする空間は広範囲にわたり、生活の全てに深くかかわっていると言っても過言ではありません。さまざまな情報伝達・体験を通じて、生活・文化を豊かにし、私たちの暮らしを快適にデザインし演出していくことが、ディスプレイ業のもつ重要な役割であると考えます。換言すれば、ディスプレイは「場」を媒体として「情報性」をプログラミングし、コミュニケーションをデザインし、人を集め、空間を活性化させる業務です。私たちの活動領域は、街や都市の至るところに拡がっています。

なお日本標準産業分類では、ディスプレイ業を次のとおり説明しています。

日本標準産業分類・大分類Rサービス業(他に分類されないもの)中分類92その他の事業サービス業 小分類929他に分類されない事業サービス業 細分類番号9291・ディスプレイ業

主として販売促進、教育啓もう、情報伝達等の機能を発揮させることを目的として、店舗、博覧会々場、催事などの展示等に係る調査、企画、設計、展示、構成、製作、施工監理を一貫して請負い、これら施設の内装、外装、展示装置、機械設備(音響、映像等)などを総合的に構成演出する業務を行う事業所をいう。

ディスプレイ憲章

ディスプレイは主題を空間に演出する伝達技術である。我々は企業間の相互理解に立ち、業界全体の繁栄をはかると共に創造に徹し、技術を磨き、ディスプレイを通じて社会に貢献する

ディスプレイ倫理綱領

1我々は「ディスプレイ憲章」の精神に基づき、ディスプレイの使命達成につとめなければならない

2我々は、ディスプレイに新しい価値を生みだし、独創性を重んじなければならない

3我々は、常に能力を開発し、社会的地歩の確立につとめなければならない

4我々は、過当競争を避け、企業の発展と共に業界の繁栄につとめなければならない

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